凜と生きる

私が経験した「鬱」というものについて

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

たった一人

元気になった今となっては当時の夫がなぜ あんな酷い言葉を言っていたかわかる 夫が悪人で非道な人でないこともわかる けれど病気の時はそんなのわからない わからなくて仕方ないと思う 人の冷たさの裏の意味もわからないし 人の優しさもわからなかった いや…

心を切り刻む言葉

「10万なんてお金、家にはないよ」 これが死にそうで入院したいと懇願したわたしへの夫の返事だった そんなはずはない 家の貯金には10万円はきっとあるはずだと知っている だけど家のお金はすべて夫が管理していたからわたしは自分で出すことができない 夫は…

逃げ道

鬱を再発してから2回の躁転を経験した その後の鬱が多分一番酷かった 薬を過剰に飲むことが増えていた頃 最初の鬱の時もたしかにしんどかったが さすがに20年前の記憶は薄れていて 覚えているのは10年前の再発後のことになってしまう わたしは「森の中サナト…

薬に飲まれる

鬱になりたての頃は薬を飲むのを躊躇して 減らしたり飲まなかったりしたが あまりに苦しくてしんどかったので わたしは段々と薬に頼るようになった 「薬を飲んで治す」 これは全く間違っていない ただそれは決められた飲み方を守るという前提があってこそ わ…

話したい、話せない

カウンセラーと依存した学校の先生以外、身内や友人には悩みを相談しなかったのか? 病気になったばかりの頃はわたしは誰にも鬱のことを話さなかった 親や姉にも黙っていた 当時学生の頃からの友人たちはちょうど子育て真っ最中だったので、それほど密には …