凜と生きる

私が経験した「鬱」というものについて

書けないわけ

ここのところ随分と更新できてない かなり書きたいことは書いたと言うのもあるが 一番の理由は今のわたしの体調だ 鬱々はしてなくて精神的には大丈夫なのだけど (不安感は消えないが) 何しろ体が怠くて気力がない 書きたいなーと頭では思っても 実際は書け…

理解を求めない

鬱になった時も再発して双極性障害II型に なった時も、そして寛解が近い今でも 迷っていることがある。 それは友達、知人にどこまで病気のことを 話すか、ということ。 あまり付き合いの深くない知人には特に 何も話さない。 割と関わりのある知人には時と場…

暗闇

小さい頃から一人部屋で寝ていたと書いたが そのことで忘れられないことがある あれは小学校4年生頃のこと いつものように一人で布団に入っていた 寝付けなかった そしたらなんとも言えない恐怖感に襲われた 最初は漠然とした怖さだったかもしれない けれど…

焦り

今は寛解に近い状態になり(身体的な症状は あるけども) 精神的に安定し、調子がいい日は無理せずに 遊びに行ったり好きなことをしている 50歳を過ぎ、わたしはすごく焦っている いつのまにかこんな歳になってしまった 歳とほんとの自分のバランスの悪さ 精…

母について③

わたしが大人になってからの母との関係を いくつか書いたが、時系列で子どもの頃からの ことを順に書いてみる わたしは母に甘えた記憶がない 大事に育ててもらったし、きっと愛情も もらってたのはわかっているが、 ぎゅっとされたり「好きだよ」と言われた…

大事なこと

過去の自分を振り返ってみると とにかく 自己肯定感が低い(自己否定ばかり) 自分に価値がないと思っている 他者評価で生きている これに尽きる だから人を信じられないし いいことがあったら次は悪いことが起きると 信じていたし 何をするにも他人の目が気…

誰のために

気づけば半年以上ブログを書いていなかった ブログを始める前は書きたいことが頭の中に いっぱいあって、あふれそうで とにかく書きたくてたまらなかった そしてその思いをある程度書けた時、 気持ちがなんだか落ち着いてしまった まだ書こうと思っている内…

そもそも

わたしが鬱になった原因は 「自分は価値のない人間」だと思っていたこと 自己否定し続け、人を羨み、うまくいかないことは全て自分が悪いと決めつけていた そういうわたしに辛いことや、しんどいことが 起きた時、全て自分のせいだと思ってたら そりゃ病むよ…

刺す言葉

わたしが鬱になった頃は まだこの病気が今ほど認知されてなくて 精神科とか精神の病気とかって 偏見もいっぱいあった それは知識がないだけで、罪はなく わからないからいろんなことを言う わたしもいろいろ言われたな 夫に 「一生鬱なの?」 「病院行って鬱…

困ったこと③

これは今はほぼ治っているが… ドラマ大好きなテレビっ子なわたしが テレビを続けて見ることができなくなった 文字と同じで見てても内容が入ってこない そのうち頭がとても疲れてしまう それでもドラマが見たかったから、 全部録画した そして見ながら疲れて…

困ったこと②

料理と同じで鬱の時にできなくなり 今もなおできないこと 「活字を読むこと」 大好きだった読書ができなくなった 新聞が読めなくなった スマホやパソコンの文章は 字が大きめだったり、行間があいているのは 読みやすいが、つめつめの字が並んでると もう受…

困ったこと①

鬱になってできなくなったことがある その一つが家事全般 それでも最近は洗濯はできるようになった 掃除は元々苦手なので今も適当 一番自分にとって不便なのが料理ができなくなったこと 家事の中で一番好きだったのに、料理しようとキッチンに立っても何から…

一生もの

鬱病が世間にだいぶ周知されてきた頃 「鬱病は治る病気」というのも広まった 鬱は辛いけど、適度な休養とお薬で 完治しますよ、と 再発はしやすいけど治ります わたしは鬱の時、いつかわたしも寛解して そして治ると信じていた 「もう一生このまま?」と思っ…

酔っ払い

2度目の鬱の時だったか、 余りに眠れずマイナスな事しか頭に浮かばない 時期があって夜が辛かった 思考が鈍くなって欲しくて眠剤や 抗不安剤を飲むが頭は冴えている ふと思い立って家にある梅酒を飲んだ わたしは普段ほとんどお酒は飲まないし弱い 少し飲ん…

最近のこと

最近のことをひとつ書こうと思う 勝手にやめていたお薬リーマスを また飲み始めた 夏から秋の始まりにかけてわたしの体調は 最悪だった とにかく怠くて気持ちも塞ぐ これは病気のせいというより 単に夏バテだったり更年期のせいだったり するのだが、ほんと…

フレンチトースト

ふと、思い出した話 鬱の時は家事全般ができなくなる 私は料理は割と好きだったのに ほとんどご飯が作れなくなった コンビニ飯、インスタント食品 夫がいる日は外食 息子が学校で給食を食べてきてくれることが 本当にありがたかった わたしはパンとかお菓子…

頭の中の音

時系列がちょっと無茶苦茶になりつつある このブログ 行きつ戻りつしながら思いつくまま書いている もっと最初に書く内容や順番を決めてから 始めればよかったーと悔やんだけど もう今さら一から書く気にはならないので このまま書いていく 薬の話はいくつか…

近況

ちょうど今日、診察日だったので 医師に聞いてみた 「わたしは寛解してますか?」と そしたら寛解状態にあるらしい (やはり完治は絶対ないと強調していた) なぜ聞いてみたかというと、単純に知りたかったのもあるが、不思議な不調が続いているから 2年くら…

病名って何?

鬱前半期→寛解→鬱後半期(ここで病名が 双極性障害二型に変わる)→現在、ほぼ寛解 医師は双極性障害に完治はないと言うので 寛解とは言われてない ただ精神的な症状は何もなく、自分では 治ってると思っている 抗うつ剤はやめたが、気分安定剤は一生飲まなけ…

笑えない話

息子が学校で生活の授業で 「何日毎にお風呂に入るか?」の質問に みんなが「毎日!」と答える中で息子は 「一週間に一度くらい」と答えた 「みんなにえええーーー!って驚かれたよ?」 と不思議そうに無邪気にわたしに報告してきた わたしは恥ずかしさのあ…

友達付き合い

話は1度目の鬱の頃に戻る わたしには当時小学生の一人息子がいたので いわゆる「ママ友」との付き合いもあった どこかのグループに所属することはあえて しなかったけど、それなりの付き合いというものがあった 当然自分の病気のことは隠していたから たまの…

記憶をたどる

鬱前半期の5年間と 鬱後半期の5年間、 それぞれ体調もしんどさも違っていた こんな苦しみ一生忘れないと思っていたけど 実際は徐々に忘れていっている どんな気持ちで日々過ごしていたか、 断片的にはしっかり覚えてるけど ところどころ時系列がはっきりしな…

別人のように

夫の子どもへの説教はわたしから見たら 尋常じゃなかった そもそもそんな怒ること?ということで 怒り始める 沸点が低過ぎる 「叱る」ではなく「怒る」 そして自分の話してる言葉にますます ヒートアップしていくようで、 話はぐるぐる巡り繰り返しになり 息…

休職時代

少し話は戻るが夫の転職の話を 病に倒れ休職した夫は失業保険が出るギリギリまで家にいた 会社を辞めたいと言われた時、わたしはあんなにストレスを溜めて倒れてしまった夫を間近で見ていたから反対しなかった でもできれば家も買ったしローンあるし 次の職…

カウンセリング

前にもカウンセリングについて触れたが もう少し書き足しておく わたしが病気から抜け出せたのはカウンセラーの力がとても大きいから 5年以上わたしはカウンセリングに通った カウンセラーの自宅で受けるようになってから 時間をあまり気にせずに話せたし 料…

行ったり来たり

20年前から現在に向かって 出来るだけ時系列で書こうとしてるけど 思いついては書く、というやり方なので 時々「あ、あれも書きたかった」となって 戻ってしまうこともあると思う 自分の為の備忘録として書いているから それでもいいのだろうが、 でも本当は…

悲しみと恨み

父が亡くなった時のこと わたしの体調は最悪だった しかしやらねばならないことはたくさんあって 薬を飲みながらわたしは動いていた 夫は外面はとてもいい人なので 斎場と駅の送迎をしたり、 そつなく親戚に挨拶したりしていたが わたしには何も声をかけてく…

刺す言葉

友達なら縁を切って他人に戻ればいいけど 家族となるとそう簡単にはいかない 夫はわたしの体調が悪い時ほど きつい言葉をわたしに吐いた 寝込んで暗い顔をしていると 「一生鬱なの?」 薬を飲んでいると 「ヤク中」 なかなか鬱が治らないと 「病院行って治し…

あなたが大嫌い

鬱になってから知り合って急速に親しくなった人がいた 好みが似ていて話していても楽しい人だった お互い割と深い話までするようになり、鬱に対しても否定的ではなかったので わたしは彼女に気を許していたし理解者だと思っていた そうして数年経ったころ、…

友だち

病気になる前からの友人は誰もいなくならなかった 今思えばみんな長い目でわたしを見守ってくれていたし、全く態度も変わらずにいてくれた 鬱病に偏見がある人はいなかったし、元々のわたしの性格の方を信じてくれていたんだと思う 鬱歴が長くなると、病気に…