凜と生きる

私が経験した「鬱」というものについて

一生忘れない

息子を病院に連れて来たはいいが、夜が明けてこのまま一日病院で過ごさせるのは嫌だなぁと思っていた

夫の言動をこれ以上見せたくなかった

 

わたしの鬱のことを話していた数少ない友人が

この状態を知って息子を預かると言ってくれた

友人は運転できないので、車がある知人を連れて迎えに行くと提案してくれた

その知人とわたしは挨拶した程度の知り合いだったから迷ったけど、友人の息子さんとうちの息子はとても仲良しだし、その知人にも子どもさんがいるので、ここにいるよりはるかに息子にはいいだろうと思い甘えてお願いすることにした

その知人の家で遊ばせてくれると言う

わたしは親しくもない人なので、夜には迎えに行きますからと言ってお願いした

 

お迎えに行くと連絡すると「このままみんなでお泊まりさせますから大丈夫」と言われた

そんなこと申し訳ないと言ったが全然大丈夫だから!と言ってもらい、わたしはありがたくお願いした

息子はご飯を食べさせてもらい、お風呂にも入れてもらい、そのお宅のお父さんにも遊んでもらい、とても楽しく過ごしたらしい

親しくもない人の子どもを預かり、なーんの得も見返りもないのに、大丈夫大丈夫!と言ってくれる人がいる

家族みんなで賑やかにしてくれる

なんてありがたいことだろう

迎えに行くよと言ってくれた友人、あたりまえのように預かってくれた知人

 

二人ともその後おつきあいは途絶えてしまったのだけど、この件に関してはわたしは一生忘れない

本当に困った時手を差し伸べてもらったことの感謝はずっとずっと変わらない