凜と生きる

私が経験した「鬱」というものについて

依存

元々わたしは依存体質だと思う

買い物依存にもなったし、

夫と結婚したのもある種の依存だった

(結婚についてはまた詳しく書くつもり)

息子の担任の先生がとてもいい先生で

家庭訪問の時からわたしの体調を知ってとても心配して話を聴いてくれた

ひとつ年上の女性の先生で、わたしはとても話しやすいこの先生に依存してしまうことになる

 

当時息子はサッカー部で毎日練習でとても疲れていた

そのせいなのか、月に2〜3日学校を休んだ

その時の理由は頭痛だったり腹痛だったり

しんどいだったりいろいろだった

反抗期、思春期でもあったからか、詳しく体調について話してくれなくて心配していた

このまま不登校にならないか?

何か悩んでいるのだろうか?

そんな心配な気持ちをその先生に話すうちに

先生は息子が休んでる時は家に来てくれた

そしてわたしの話もたくさん聴いてくれた

わたしは先生が来てくれるのを心待ちにするようになった

息子のことは二の次でわたしが先生と話したかった

息子は月に2日なら休んでもいいよと先生は言ってくれて、それでわたしも息子も気が楽になった

先生はわたしのどんな話もちゃんと聞いてくれていろんな言葉をかけてくれた

「お母ちゃんに必要なのはこれやな」と言ってそっとハグしてくれた時は本当に嬉しかった

 

わたしはエスカレートしていき、辛い時は

学校に電話したり、手紙を書いて息子に渡すように頼んだりもした

先生は折り返して電話くれたり、手紙にも返信をくれた

わたしがどんどんもたれかかる中、

絶対に先生は巻き込まれない人だった

当時はそれが冷たく感じたり寂しかったりしたが今思えばそういう人だからこそ甘えられたのだと思う

わたしがどんなに暗い話を電話でしても、

電話を切ったら先生は仕事に戻るし引きずらないと言っていた

 

息子が中3になって担任が変わってしまった

それをひどく悲しんだ私に先生は手紙をくれて

メルアドを教えてくれた

わたしはメールで話を聞いてもらった

担任を外れても、教え子がまだ在学中だからか

わたしを見捨てずに時々家にも来てくれた

わたしはすっかり先生に依存していた

依存はよくないと頭でわかっていてもどうしても手放せなかった

 

つらい時困った時寂しい時不安な時…

わたしは先生に依存した

その頃は主治医よりカウンセラーより頼りにしていたと思う

息子が卒業するまで依存は続いた

卒業しても夏ごろまではメールのやり取りがあった

これからは友達になれるかもしれない、なんて

淡い期待もあった

そして、ある時先生からのメールが来なくなった

 

わたしは待っていた

でもその頃には冷静さもあったので

先生はわたしから離れたんだなとわかっていた

とても悲しかったけど、きっとその方がいいのだということもわかっていた

そしてわたしと先生の繋がりは切れた

 

 

今になって思う

先生、わたしから離れてくれてありがとう

わたしが握り締める手を振り払ってくれて

本当にありがとう

 

先生は最後まで暖かい人でした

わたし、元気になったよ!

もう病人じゃないよ!

届けばいいな、報告したいなって思うけど

それはいつか縁があれば叶うのだろう

 

ごめんなさいっていつもわたし謝ってたね

だから今はありがとうを伝えたい

 

わたしは先生に山ほど迷惑をかけた

それをつぐなうことももうできない

だからわたしは誓う

もう絶対にあんな風に誰かに依存しないって

約束するよ