凜と生きる

私が経験した「鬱」というものについて

困ったこと①

鬱になってできなくなったことがある

その一つが家事全般

それでも最近は洗濯はできるようになった

掃除は元々苦手なので今も適当

一番自分にとって不便なのが料理ができなくなったこと

家事の中で一番好きだったのに、料理しようとキッチンに立っても何からしていいかわからない

本来ご飯を作るときは、出来上がった時に

全てが温かいまま出せるように考えて作る

手順を考え、下ごしらえしたり、火にかける

順番を頭の中で考えて作る

 

しかしそれができない

頭が回らなくて何も手につかなくなった

たまーに作れそうな時にやってみるが、

せいぜいご飯を炊いて何か簡単なものを一品だけ作るのが精一杯だった

食事は家族にとっても大事だし、

毎日のことだからやらないのは困る

惣菜を買ったり下味がついてて焼くだけのものを買ったり、とにかく手抜きした

包丁を持たないこともしょっちゅうだった

 

これは鬱のせいだと思う

料理って実は頭をすごく使う

やってた頃はそんなこと思ってなかったけど

できなくなってわかった

キッチンに立つだけでなんとも言えない嫌な

気分になってしまう

栄養は偏り、お金を無駄に使ってしまう

それでも無理にすることもできず、

わたしはほとんど手作りのご飯を作れなかった

 

病状がかなり良くなっても不思議と料理は

できないままだった

作りたい!自分の味が食べたい!と強く思っているのに、キッチンに立てない

やる気にならない

数ヶ月に一回カレーを作る、みたいなレベル

息子はわたしの手料理を覚えていて

食べたいと言うが、しんどいなら無理しなくていいと言ってくれている

申し訳ない

例えば餃子を作りたいなぁと思って手順を

頭の中で考えてると途中でイライラしてきて

「あー、やっぱり無理!」となる

 

ご飯を作りたい

家族が美味しいと言ってくれてたものを

作りたい

今。すこーしずつキッチンに立つことができるようになってきた

以前はキッチンに入ることすら苦痛だった

たまにしか作れない味噌汁

リクエストされてる唐揚げやグラタン

作ってくれてたっけ?と忘れられてるハンバーグ

…ああ、作りたい

 

鬱の時はスーパーで食材を買うことも難しかった

何を買ったらいいかわからなくなって店内をウロウロして結局カゴは空のまま、スーパーを

出てしまってた

今は必要なものは買いに行ける

あと少しかな

自分の味が懐かしいな

焦らずゆっくりできるようになればいい

そう思うけど焦ってしまう