凜と生きる

私が経験した「鬱」というものについて

うれしい、しんどい

夫は転職を決めた

そして辞める前に家を購入することになった

わたしはずっとマイホームに憧れていたから

本当に嬉しかったけど、家探しをするのは

体力的にとてもしんどかった

気になる物件を2人で探し、内見に行くのは

わたしの仕事だった

何件も何件も見て回った

しんどかったけど、絶対妥協できないことだったし、「行くのが辛い」と言ったら

「じゃあ家買うのは辞める」と言われかねないので弱音は吐けなかった

一番困ったのは「その物件がいいかどうか判断して購入したいか決めて」ということだった

わたしは鬱になってから「決断力、判断力」

が恐ろしくなくなっていて、小さなことでも

決められなくなっていた 

それなのに一生に一度かもしれない、大きなお金が動くことについて、判断しろと言われるのは本当に辛かった

わからない、わからないけど決めなくちゃと追い詰められるようで、家を探すことは楽しいと同時に苦行のようだった

 

最後の決定は夫がしたが、決まったら今度は

リフォームについて、買う家具や照明、

捨てる物持って行く物の分別などなど…

やることは山ほどあった

自分がしんどかったことは覚えているが、

それをどう乗り切ったのかわからない

 

休みの度に打ち合わせや買い物があり、

それは待ちに待ったことだったけどどこかで

「なんで今なんだよーー」と泣きたい気持ちだったのは覚えている

そうやって必死でわたしは新しい家の為に

頭と体をフル回転させていた

 

多分一年くらいはかかったように思う