凜と生きる

私が経験した「鬱」というものについて

カウンセリング

前にもカウンセリングについて触れたが

もう少し書き足しておく

わたしが病気から抜け出せたのはカウンセラーの力がとても大きいから

 

5年以上わたしはカウンセリングに通った

カウンセラーの自宅で受けるようになってから

時間をあまり気にせずに話せたし

料金もとても良心的だった

当時自分の辛い気持ちを吐き出せる場所はなく

ここだけが本音を吐けるところだった

わたしはカウンセラーの前でも

「いい子」でいることから抜け出せなかった

相手が求める答えを言おうとし、間違えてはいけないと勝手に思っていた

それでも長い付き合いの中で少しずつ

いい子の自分でありつつも言いたいことを

素直に話せるようになっていった

 

何か答えをくれるわけではない

鬱が治る方法を教えてくれるわけでもない

もちろん薬も出ない

それでもわたしは病院よりカウンセリングの方が鬱を治したと思う

 

否定せずに聞いてくれる

何か必ず認め、褒めてくれる

わたしそのものがこのままでいいと

間違っていないと教えてくれていた

自分が肯定される、ということは病気でなくても大事なことで、わたしはそれを感じることがきっと少なかったんだろう

誰もわたしを否定していたわけではないけれど

かと言ってそのままでいいんだといってもらえたこともなかった

いつもわたしはダメ出しされたことだけを

覚えていて、ちっとも直せない自分を責める癖がついていた

でもカウンセリングではわたしの言葉や気持ちを丸ごと肯定される

まちがってないよ、と言われる

じんわりと自分の中に自己肯定感が生まれていくのを感じ、わたしは立ち直っていった

カウンセラーには恵まれたなぁと思う

医師には恵まれないけれど…

 

カウンセリングが終了した頃はもうすっかり

鬱は抜けていて、後は自己肯定感を強め

他者評価から自己評価で生きる練習をするだけだった

そこからは自分でいろんなカウンセラーやセラピストの文章を読んだり講演会や講習会に

出かけて学んだ

もう前だけを見られるようになっていた