凜と生きる

私が経験した「鬱」というものについて

友達付き合い

話は1度目の鬱の頃に戻る

わたしには当時小学生の一人息子がいたので

いわゆる「ママ友」との付き合いもあった

どこかのグループに所属することはあえて

しなかったけど、それなりの付き合いというものがあった

 

当然自分の病気のことは隠していたから

たまのランチや飲み会のお誘いを

断ることもできず、参加していた

(今なら全然平気で断るのにな)

怠い体を引きずり、顔は笑って

頓服飲んで行き、楽しそうにしゃべる

なかには、楽しいお誘いもあって、

それは自分の意思で行っていた

朝からドリンク剤を飲んで気合を入れて

出かける

後半はもうしんどくなってるんだけど

「この辺で帰るわ」なんてとてもじゃないが

言えない

それになんか「普通の人」みたいに

出かけたりできている自分が嬉しかった

 

当然家に帰ったら倒れこむ

夕飯など作れるわけもない

お風呂も入らなかったことも多い

それでもわたしは一人でいるほどの

勇気はなく、それなりにママ友と付き合うことが当然のように思っていたし、

一人で堂々とできるほど強くなかった

何より人目を気にして他者評価で生きていた

わたしだったから

 

その点学生の頃の友達は気を使わなくていいし

なんなら病気のことも話してもいいし

楽チンだったのだけど、当時みんな子育てに

忙しくて会いたい時に会うのは難しかった

本当はわたしは気心が知れた友達に会いたかった

弱音も吐きたかったし、泣きたかった

頼りたかったし、元気付けて欲しかった

でもそれはできなかった

「しんどいよ」が言えなかった

 

唯一、連絡を割とマメにとっていた友達がいて

心配かけたことは書いたが、それでも

本当に辛い時は電話ができないものだった

 

元気に暮らしている友達が羨ましかった

何がこんなに違ってしまったのか、

どうしてわたしだけこんなに苦しいのか

惨めだった

本当はあの頃が一番、誰かを必要としていたのに、それができない

誰かと一緒にいても孤独だった

わたしの周りの人がみんな幸せそうに見えた